全身がかゆくて仕方ない!
そんな症状に襲われたときに、
まず疑うのがじんましんなどの皮膚の病気ですよね。
しかし、かゆみの症状は、
なにも皮膚に異常があるときだけに起きるわけではありません。
全身のかゆみが症状として現れる原因には、
肝臓が深くかかわっていることがあるってご存知ですか?
今回は、肝臓から来るかゆみの症状についてお伝えいたします。
目次
ただのかゆみじゃない?!かゆみの原因の病気とは?
「かゆみ」とは、掻かずにはいられない
皮膚の不快感の事を指します。
このかゆみの感覚は痛覚の一種で、
痛みがごく弱い感覚で現れたものと考えられています。
かゆみを引き起こす病気には、
様々なものがあります。
じんましんやアトピー性皮膚炎などの全身にかゆみが現れるものや、
手湿疹などの局部的に表れるもの。
これらは主に湿疹が出てくるのが特徴です。
しかし、肝臓を原因としたかゆみは、
湿疹が出ないのが特徴となっています。
このような、内臓疾患を原因としたかゆみの事を
「デルマドローム」といいます。
実は皮膚とは、
内臓の疾患を映す鏡のようなものなのです。
肝臓を原因としてかゆみの症状がある場合は、
以下のような病気の可能性があります。
- 肝臓がん
- 原発性胆汁性肝硬変
- ウイルス性肝炎(B型肝炎)
では、これらの病気を詳しく見ていきましょう。
[ad#co-1]
かゆみを伴う肝臓の病気とは?
肝臓に異常がある場合、
症状として皮膚のかゆみを訴えることがあります。
かゆみを伴う肝臓の病気の症状を見ていきましょう。
【肝臓がん】
肝臓がんによるかゆみの場合は、まず黄疸が現れます。
肝臓は胆汁を作って、胆のうから十二指腸へと排出する役目を持っています。
しかし、肝機能が低下することによって、胆汁の流れが悪くなると、
白目や皮膚などが黄色っぽくなってしまいます。
黄疸があると、血中にビリルビンや胆汁酸といった物質が増加し、
皮膚の末梢神経に刺激を与えやすくなるために、
かゆみが生じると考えられています。
人によっては全身を掻き毟りたくなるような、
激しいかゆみに襲われることもあります。
しかし、掻けば掻くほどかゆみは増大するため、
決してかきむしらずに、
塗り薬や飲み薬などで治療することが必要です。
【原発性胆汁性肝硬変】
この病気は、肝臓内に胆汁が停滞してしまうことによっておこります。
なぜ胆汁が停滞してしまうのか、まだ原因が分かっておらず、
男性よりも圧倒的に女性が、
女性の中でも中高年以降の方がなりやすい病気です。
肝臓がんとは異なり、
黄疸が現れずに全身のかゆみを訴えます。
黄疸症状が出ない為、始めは肝臓の異常に気づかず、
数年後に黄疸が出てからやっと肝臓の異常に気が付くケースが多くあります。
薬を塗ってもかゆみが一向に収まらない場合には、
早めに肝臓の検査を受ける必要があります。
【ウイルス性肝炎(B型肝炎)】
B型肝炎の場合でも、かゆみを発症することがあります。
ウイルスによって肝臓の機能が低下することによって、
血液中に胆汁酸が増加し、末梢神経に刺激を与えることで、
かゆみを訴えるのではないかと考えられています。
B型肝炎の場合、予防接種時における
集団感染が疑われる人もいます。
予防接種によって感染が疑われる場合には、
国から補助金も支給されるため、心当たりがある場合は、
B型肝炎起訴に詳しい弁護士事務所も存在しているため、
相談してみるといいでしょう。
どの病気の場合も、かゆいからと掻き続けていると、
さらに症状は悪化してしまいます。
肝臓に限らず、かゆみを訴える病気はさまざまなものがるため、
我慢できないかゆみが続く場合は、早めに医師に相談することが大切です。
[ad#ad-2]
おわりに
全身のかゆみの原因として、それが皮膚にあるのか、
内臓にあるのか、自分では判断が付きにくいものですよね。
そんな時は、赤いぷつぷつとしたもの、白っぽいいぼや、
水疱などの湿疹があるかないかは、重要な目安になります。
湿疹がない場合、内臓に原因があることが多くあるからです。
特に肝臓に原因がある場合には、
黄疸といった症状が現れることがあります。
大切なのは、いつものかゆみだからと言って我慢せず、
はやめに医師の診察を受けることです。
かゆみの奥に、思ってもみない病気が
隠れていることもあります。
そして、かゆみを感じても決してかきむしらず、
塗り薬や飲み薬で対処するようにしましょう。