川島なお美さんが亡くなったことでも
知られるようになった肝内胆管癌。
近年増加傾向にあるというこの病気。
川島なお美さんと言えば、
「私にはワインの血が流れている」
と語るほどのワイン好きで知られていました。
肝内胆管癌を患ってしまった原因は、
やはりその大好きなお酒が原因なのでしょうか?
今回は、肝内胆管癌の原因についてお伝えいたします。
目次
肝内胆管癌ってどんな病気?初期症状は?
「肝内胆管癌」とはそもそもどんな病気なのでしょうか?
「肝内胆管」とは、肝臓で作られた胆汁を、
十二指腸に運ぶ役割を持った臓器です。
肝臓内でたくさんの細い管として、枝分かれしている胆管は、
肝臓の外に出ると、その枝分かれした管がまとまり、
一本の総胆管となります。
胆管がんは、細い枝分かれしている部分にできる「肝内胆管癌」と、
肝臓の外にある総胆管にできる「肝外胆管がん」の2種類があります。
いずれも肝臓がんの一種で、
かなり進行するまで自覚症状がないため、
早期発見が非常に難しいがんでもあります。
肝内胆管は、太い部分でも7㎜程しかない為、
小さながんでも胆汁をせき止めてしまいます。
胆汁を十二指腸へ流すことができなくなると、
黄疸や、茶色い尿が出る、白い便が出る、
全身がかゆくなるといった初期症状が現れます。
しかし、
ごく細い胆管にがんができてしまった場合は、
初期症状もあらわれにくく、食欲不振や腹部の鈍痛、
体重の減少といった自覚症状が現れるころには、
かなり進行しているケースが少なくありません。
そのため、
体調が急速に悪化してしまうのも特徴の一つとしてあげられています。
また、胆管がんは、非常に手術がしにくいがんである上に、
放射線治療や抗がん剤治療も効きにくく、
手術後の再発率も高いという、極めて治りにくい、
「難治性のがん」であるといわれています。
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肝内胆管癌の原因はやっぱりお酒?
肝内胆管癌は、肝臓がんの一種であるため、
その原因には、やはり「過剰なアルコールの摂取」
が大きく関係しているといえます。
胆管がんは、男性に多いがんです。
その原因は、やはり日常的なお酒。
しかし、近年女性にも増えてきており、
その患者数は年々増加しており、
2005年の年間死亡者数は、
16586人にも及んでいます。
お酒を日常的に良く飲む方は、
肝臓が慢性的に炎症を起こしている状態になっており、
かなりの負担をかけています。
肝臓に負担がかかっていると、
がんを発症するリスクはかなり上昇します。
また、過度なカロリー摂取も原因の一つとされています。
赤ワインなどのお酒を飲んでいると、
どうしてもチーズや肉などといった
カロリーの高いものをつまんでしまいがちです。
それらの食生活が続いている場合、
がんを発症するリスクはかなり上昇してしまうのです。
また、
高カロリーな食事を取っていない場合でも、
お酒の多飲や、栄養が偏った状態にあることで、
体はスレンダーでも、肝臓には中性脂肪がたまり、
脂肪肝になっている場合もあります。
今回の川島なお美さんの場合も同様で、
つねにすらりとした体型をキープしていたとしても、
お酒の多飲で栄養が偏り、
肝内胆管癌を発症させるに至ったと考えられています。
肝内胆管癌を予防するためには、
新鮮な果物や野菜、魚といった、
バランスの良い食事を取ることが大切です。
お酒を日常的に飲む人は、
肝臓が慢性的に炎症を起こしている状態にあります。
バランスの良い食事でしっかりと栄養を取ることで、
肝臓の炎症を抑えることができ、
がんの発生リスクを抑えることができます。
肝内胆管癌を発症させない為にも、
バランスの良い食事と、
お酒を控える生活習慣を心がけることが大切です。
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おわりに
川島なお美さんの突然の訃報に、
改めてがんの恐ろしさが知られるようになりました。
まだ若い命が突然亡くなってしまうことは、
残念で仕方がありません。
発見もしにくく、治りにくい肝内胆管癌。
おそろしい病気を発症しない為にも、
過度なお酒の摂取は控え、バランスの良い食生活を心がけ、
肝臓を健康に保つようにしましょう。