「いつもおなかが張っていて苦しい・・・」
そんなつらい便秘にお悩みではありませんか?
「便秘薬を飲んでいるのに改善しない、なんで?」
そんなときは、
ストレスが原因になっているかもしれません。
実は、便秘の原因がストレスの場合、
便秘薬が逆効果になっている場合があるのです。
今回は、ストレスと便秘についてお伝えいたします。
目次
便秘の原因はストレスかも!?
運動もしていて、食物繊維もとっていて、
便秘にいいことは一通りやっているのに、
ちっとも改善しない!
そんな時は、ストレスが原因で
便秘を引き起こしている可能性が高いことを
ご存知でしょうか?
胃腸は「第2の脳」といわれるほど、
ストレスに弱い気管でもあるのです。
腸は筋肉でできていて、
その筋肉には神経細胞がびっしりと備わっています。
神経細胞は、緊張や不安を感じると、
ぎゅーっと固まってしまい、
腸の運動を妨げることになります。
腸の動きが妨げられていしまうと、
便がうまく排出されず、
便秘になってしまうのです。
ストレスが原因の便秘の場合、
「平日は便秘でおなかが苦しいのに、休日になるとすっきり出る!」
という症状があるのも特徴的です。
また、下痢と便秘を繰り返すような症状もあらわれます。
「ストレス」と言っても、
その原因はさまざまなものがあります。
【精神的なストレス】
- 人間関係につかれている
- 慣れない環境に緊張している
- 毎日やる気が出ない
- 考え事をしてしまって眠れない
- 仕事や学校に行きたくない
- 家に居ても落ち着かない
- イライラする
- 言いたいことが言えない
【肉体的なストレス】
- 立ちっぱなしが多く、体がへとへとに疲れている
- 座りっぱなしが多く、体が凝り固まっている
- トイレに行く時間がないほど忙しい
この中にひとつでも当てはまることがあれば、
あなたの便秘はストレスが原因かもしれません。
また、
「トイレにこもるのは恥ずかしい」、
「会社や学校で排便をしてると思われるのが嫌だ」、
「家まで便意を我慢してしまう」
などの意識も便秘を引き起こしている場合があります。
忙しい生活の中でも、
ゆっくりとトイレに行くゆとりを
持つようにしましょう。
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慢性化は危険?!便秘に隠れる症状
ストレスが原因となって起こる便秘には、
さまざまな症状が隠れています。
慢性化すると、
ひどい便秘を引き起こす場合もあるので、
早めの対策が必要になります。
【自律神経失調症】
腸の筋肉の動きをコントロールしているのは、
「自律神経」という神経です。
「自律神経失調症」は、
ストレスによってこの自律神経が
正常に働かなくなる症状を言います。
自律神経は、
体を活発に動かすアクセルの役割を持つ交感神経と、
体を休ませる、ブレーキの役割を持つ
副交感神経でできています。
この2つの神経の働きが乱れると、
下痢や便秘、頭痛、めまい、イライラ、
うつ、不安感など、
人によって様々な症状が現れます。
自律神経失調症が原因の便秘対策
通常の便秘対策では、
運動や食物繊維の摂取などがありますが、
自律神経失調症が原因となっている場合、
対策が異なってきます。
- 運動は避け、休養を心がける
- 脂質の摂取は控える
- 揚げ物の摂取は控える
- 熱すぎる、冷たすぎる飲み物は控える
- 食事量をきちんと確保し、過食は控える
- 酸味・香辛料・アルコール・カフェインなどの刺激物は控える
- ガスを発生させやすい食品は控える(イモ類や炭酸飲料など)
- 硬い食品、濃い味付けの食品を控える
- 食物繊維の摂取に注意する
運動を避ける、脂質を避ける、
食物繊維の摂取に注意するなどは、
通常の便秘対策と大きく異なる点です。
特に、ごぼう、サツマイモ、大豆、玄米などの
非水溶性食物繊維は、
逆効果になる場合が多いので注意が必要です。
寒天、海藻、果物などの、
水溶性食物繊維を摂取するようにしましょう。
【過敏性腸症候群(IBS)】
この過敏性腸症候群には、
日本人の成人の10~20%が
なっているといわれています。
決して特殊な病気ではなく、
ストレス社会にいる多くの方が
かかりやすい症状です。
特に、20代~30代の若者に多く、
ちょっとしたことでおなかが痛くなったり、
慢性的な便秘や下痢になりやすくなってしまいます。
この症状でやっかいなのが、
「検査をしても異常が見つからない」ということ。
おなかが痛くて受診しても異常なし、
原因が分からずストレスになってさらに悪化!
という悪循環を引き起こす場合もあります。
過敏性腸症候群の症状には、
4つのタイプがあります。
1、下痢型
突然便意が襲い、下痢になるタイプです。
通勤電車などで下痢になった経験があると、
その時の不安感がストレスとなり、
通勤電車などに乗るたびに
下痢が起こりやすくなります。
柔らかい便や、
水のような便が25%以上ある場合を指します。
2、便秘型
長官が痙攣をおこし、便が停滞し、
便から水分が奪われることにより、
固くなったコロコロした便になります。
そうなるとますます便が出てきにくくなり、
便秘が悪化します。
硬い便やコロコロ便が
25%以上ある場合を指します。
3、交代型
下痢型と、便秘型の症状を交互に繰り返す症状です。
4、分類不能型
上記のいずれも満たさないものを指します。
さらに、排便によって症状が軽減する、
発症した時に排便頻度の変化がある、
便形状の変化がある場合には、
過敏性腸症候群の可能性が高くなります。
過敏性腸症候群が原因の便秘の対処法
- リフレッシュすることを目標にした軽い運動をする
- 海藻類や果物などの水溶性食物繊維をとる
- 酸味・香辛料・アルコール・カフェインなどの刺激物は控える
- 熱すぎる、冷たすぎる飲み物は控える
- 揚げ物の摂取は控える
症状がひどい場合は、
我慢せずに医療機関を受診しましょう。
薬物療法によって、
症状を緩和させる治療も受けることができます。
最も大切なのは、
ストレスをためないように、
日々の生活の中でリフレッシュをして行くことです。
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便秘解消のためにリラックスしよう
便秘とストレスの関係は、
私たちが思っているよりも強いものがあります。
便秘の解消には、ストレスをためないこと、
と言っても、難しいものがありますよね。
腸にストレスをためないように、
以下のポイントを意識してみてください。
- 疲れた時は、思い切って休んでみる
- 出したい時に我慢しない
- 思いっきり体を動かして楽しむ
- 22時就寝を3日続けてみる
- お風呂にゆっくりつかってリラックスする
これらの中で一つでも、
ストレス解消になりそうなら、
やってみることをお勧めします。
どうしても解消しない場合は、
早めに医療機関を受診しましょう。