手指の関節が痛い・・・手がうまく動かせない・・・。
そんな症状をお持ちではないですか?
突然の痛みに困惑して、「これはいったい何?」と
不安になる方もいらっしゃると思います。
手指の関節の痛みを引き起こす原因は、
大きく3つの症状が考えられます。
そのまま放置しておくと危険な場合もあります!
では見ていきましょう!
目次
朝のこわばりがサイン!関節リウマチ
関節リウマチは、
30代~50代の女性に発症しやすく、
その患者数は70~100万人を数えます。
ひとつの関節にとどまらず、左右対称に全身の関節に、
こわばり、痛み、腫れがあらわれます。
≪関節リウマチの主な症状≫
- 朝、起床時に指がこわばり、痛くて動きにくい
- 手指などに左右対称に痛みや腫れがある
- 微熱・食欲減退、全身の倦怠感
- 目や口の渇き、乾いた咳がでる
- 甲状腺の異常がある
従来では関節の病気と認識されていましたが、
関節以外の臓器にも症状を伴うため、
現在では「免疫機能の異常」によって引き起こされる、
内科的疾患と考えられています。
この関節リウマチの原因は不明ですが、
遺伝や感染する病気ではなく、
「自己免疫の異常」が引き起こしています。
関節リウマチは、
初期段階からの治療が重要になってきます。
発見が遅れると、関節の破壊がどんどん進行し、
手や足の変形につながり、元に戻らなくなります。
関節リウマチの進行は、
発症2年以内にもっとも進行します。
日常生活に大きな制限ができてしまうため、
少しでも異常を感じたら、
極力早めに全身を検査してもらえる
内科を受診しましょう。
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女性に多い、変形性関節症
手指がこわばる、傷んで腫れる、変形してくる、
といったリウマチと似た症状が出る病気に、
「変形性関節症」があります。
医師に「関節リウマチではありません。」
と診断を受けた場合は、この病気の場合が多くあります。
≪変形性関節症の主な症状≫
- 特に思い当たるきっかけはないのに手指の関節が痛い
- 関節部分が腫れて、熱を持っている
- 関節が変形し、元に戻らなくなる
変形性関節症は、特に更年期以降の女性に多く発症します。
そのため、女性ホルモンの変動と関連して
起こるのではないかと言われています。
関節の変形の度合いと、症状の強さの関係が、
はっきりしないのも特徴で、
人によって症状が違っているのが
関節リウマチとの違いです。
- 関節痛はないのに関節が腫れている人
- 腫れていないのにじんじん痛む人
- ひとつの関節に起きている人がいれば
- あちこちの関節に起きている人もいる
・・・と、その感じ方はさまざまです。
個人差はありますが、症状の出始めから
約1年~2年で治るといわれています。
しかし、変形してしまった関節は元に戻らない為、
日常生活に支障をきたす場合もあります。
そのため、早期発見し、変形の進行を
食い止める治療が必要になります。
痛みや腫れが起きる部位によって、
「へバーデン結節」
「ブシャール結節」
「母指CM関節症」
などがあります。
部位によって治療法も異なってくるため、
専門的な整形外科医師の診察を受けましょう。
手の使い過ぎが原因、腱鞘炎
パソコンを1日中打ったり、
赤ちゃんをずっと抱っこしていたりといった、
毎日の中で手を酷使していることが原因でおきる「腱鞘炎」。
正式には「狭窄性腱鞘炎」といいます。
筋肉と骨をつなぐ腱の外側を包む、
トンネル状の腱鞘という部分があります。
その腱鞘に炎症が起こって内側が狭くなると、
腱鞘の中を通っている腱がスムーズに通過できなくなります。
そのため、指を曲げたり伸ばしたりすると、
引っかかる感じがしたり、痛みを感じるようになります。
腱鞘炎には代表的なものが2つあります。
≪ドゥ・ケルバン病≫
- 手首の親指側が痛む、腫れる
- 親指を中に入れて手を握り、手首を小指側に曲げるとひどく痛む
≪ばね指≫
- 指を曲げたり伸ばしたりするときにばねのような動きをする
- 指が伸びなくなり、無理に伸ばそうとすると「カクン」とか「パキッ」と音がする
どちらも手の使い過ぎが原因のため、
なるべく手を休めることが大切です。
治療としては、添え木を使って手指や手首を安定させたり、
炎症を抑えるためのステロイド剤の注射を行います。
これらの治療を行ってもよくならない場合は、
簡単な手術を行う場合もあります。
症状の悪化を防ぐためにも、こわばりや痛みを感じたら、
こまめにもみほぐすなどして、手をいたわってあげることが大切です。
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異常を感じたらすぐ病院へ
関節リウマチや変形性関節症は、放っておくと重症化し、
日常生活に支障をもたらします。
手指に少しでも異変を感じたら、
悩まずに思い切って医療機関を受診しましょう。
関節の痛みが出たらまず整形外科を受診し、
関節リウマチの可能性があれば、内科も受診しましょう。
日常生活や家事の忙しさから、
気づかれないままに重症化するケースが多くあります。
「私は大丈夫」と思わずに、
ぜひ早めに診察を受けましょう。