「吹奏楽の甲子園!」と言えば?
吹奏楽のコンクールには、
大小色々なものがありますが、
やっぱり全日本吹奏楽コンクールが有名ですね!
最近では地方の学校は少子化の影響もあり
全国大会へ出場できるA編成(大編成の部)が組めるほど
人数がいないという学校もたくさんあります。
(※厳密には、既定の人数以下であれば少人数でも挑戦権はあります。)
でもやっぱり吹奏楽をやっているなら
全国の舞台で演奏してみたい!という夢は
誰しも持っているんじゃないかな?と思います。
今回は全日本吹奏楽コンクール全国大会ってどんな大会?
その他の吹奏楽のコンクールについてご紹介します。
ちょっと長文ですがお付き合いください!
目次
全日本吹奏楽コンクール全国大会の概要
主催は全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社で
1940年から開催されています。
3回大会後は太平洋戦争の為、一時中断となりますが
1956年からまた再開されました。
全国大会が始まったのは20回大会からです。
開催日
10月もしくは11月
大体は10月中旬~後半に行われることが多いですね。
ちなみに2013年は
- 中学校の部 10月26日
- 高校校の部 10月27日
- 大学の部 10月19日
- 職場・一般の部 10月20日
でした。
全国大会の前には夏ごろから各地において
支部大会やブロック大会があります。
参加資格
参加資格は吹奏楽連盟に加盟している団体で
全国各地区予選を勝ち抜いた
中学校、高校、大学、一般、職場の大編成の団体です。
開催会場
全日本吹奏楽コンクール全国大会と言えば
普門館(東京都・杉並区)でした。
吹奏楽の聖地、吹奏楽の甲子園
吹奏楽をやっている人ならばあの黒いステージに
一度は立ってみたいと思うはずです。
僕は全国大会に行けませんでしたが、
一度は、全国大会を普門館ホールで聞くのが夢でした。
ちなみに普門館の全国大会に出場できるのは、
中学生と高校生でした。
大学と職場・一般は、毎年違う会場でした。
しかし2012年から、普門館の耐震工事の為使用できなくなり
2013年「名古屋国際会議場センチュリーホール」に会場を移しました。
それでも工事が終わったら。。。 と、淡い夢を見ていましたが、
2013年に普門館を所有している立正佼成会が、
耐震工事を断念したため、
今後も使用できないことが決定しました。
参加人数や曲の規定
1団体で参加できる人数は
- 中学校 50名以内
- 高等学校 55名以内
- 大学 55名以内
- 職場・一般 65名以内
です。
指揮者は含みません。
いずれも同じ学校、団体に所属する者で
かけもちなどはできません。
当然、指揮者もです。
ただ指揮者は部門が違えばOKです。
例えば中学校や高校の先生が
一般団体の指揮をすることはよくあります。
曲の制限時間
全国大会に出場する団体は、
課題曲と自由曲の2曲を12分以内で演奏
しなければなりません。
これは支部大会の時からです。
指揮を振りおろした瞬間にカウントが始まり
曲間の楽器の持ち変えや移動時間も含め
12分をオーバーすると失格で審査の対象外です。
課題曲は毎年1月頃に、全日本吹奏楽連盟から発表され
楽譜と参考演奏のCD、DVDが販売されます。
課題曲は5曲出され、その中から1曲選曲します。
(中学校は課題曲5番は演奏できません)
コンクールに出場する学校は、
全国大会に出場するしないは別として
大抵は購入して演奏会などで演奏しています。
三出制度の廃止
三出制度は、 なるべく多くの団体に全国大会への出場の機会を与えよう
という趣旨で制定されました。
それだけ全国大会に出場している
団体が固まっていたということが言えます。
これは3年連続で全国大会へ出場した団体は
翌年出場できないという制度です。
平成11年(1999年)から実施され
平成25年(2013)に廃止になりました。
また三出制度がなくなったことで、
これからはよっぽど頑張らないと、
全国大会へ出場するは難しくなってきます。
全国に出場する顔ぶれが、
毎年同じになってくる 可能性もあります。
ぽっと出の学校がいきなり、
全国大会まで登りつめるような
ドラマみたいな展開はほぼあり得ないのが、
音楽の難しいところです。
審査方法(点数の付け方)
9名の審査員が課題曲10点、
自由曲10点
合計20点の持ち点を持っています。
全員の点数が出そろったところで
最高点と最低点をつけた審査員が除かれ
7名の合計点、140点満点で各賞が決まります。
これを「上下カット方式」と言います。
賞には金賞、銀賞、銅賞があり
それぞれの割合は、毎年理事会で決まりますので
多少の違いがあります。
ついつい 全日本吹奏楽コンクール全国大会について
長く書いてしまいましたが、
コンクールはこれ以外にもありますので
簡単に紹介します。
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その他の吹奏楽コンクール
全日本アンサンブルコンテスト
全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社が主催するもので
8名までの室内楽のコンテストです。
木管アンサンブル、金管アンサンブル
管打アンサンブルなど色々な組み合わせがあります。
1978年に第1回大会が開催されています。
小学校バンドフェスティバル
これも全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社が主催しています。
厳密にはコンクールとはちょっと違いますが
地区予選を勝ち抜いてくるところはコンクールと同じです。
何度か見に行ったことがありますが、
毎年、レベルがどんどん上がっていっています!
体の大きさが楽器とあまりかわらない
小学生が、触って間もない楽器から
音を出すのでさえ驚くのに
全国大会ともなれば大人顔負けの
素晴らしい演奏を聞かせてくれます。
大抵は、全日本マーチングコンテストの
前日に行われます。
会場は大阪城ホールです。
中部日本吹奏楽コンクール
中部日本吹奏楽連盟と中日新聞社主催によるコンクールで
中部地方の(愛知、岐阜、三重、富山、石川、福井、滋賀、静岡、長野、名古屋)で競い合う大会です。
平成26年で57回を迎える歴史のある大会です。
「文部科学大臣奨励賞」を目指す大会です。
TBSこども音楽コンクール
この大会も歴史のある大会で
平成26年は62回を迎えます。
小学生と中学生が対象で
吹奏楽だけではなく合唱や器楽合奏など
幅広い分野で開催されます。
審査はテープ審査⇒地区大会⇒ブロック大会⇒全国大会とあり
最も優秀な学校には「文部科学大臣奨励賞」が授与されます。
日本管楽合奏コンテスト
日本管打・吹奏楽学会が主催するコンテストで
「管打楽器および吹奏楽に関する研究や調査、学校教育において、より充実・発展していくようにと独自のサウンドや多様な編成、視覚的演出表現など、具体的な要素を観点としています。」
とちょっと独特で学術的な要素をもった大会です。
平成26年で20回目のまだ、あたらしめの大会です。
東日本学校吹奏楽大会
この大会は平成13年から始まった大会で、
北海道、東北、北陸、東京、東関東、西関東の
小学校~高校がフェスティバル部門と
コンクール部門に分かれて賞を競います。
北海道では小学校、中学校B、C、高校B、C編成の部の
全国大会という位置づけです。
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最後に
実は僕は中学校、高校と吹奏楽部だったのですが
あまり吹奏楽自体に興味はなかったんです^^
興味がわいてきたのは社会人の楽団で
指揮者をやるようになってからです。
それまで指揮をやったことがなかったので
猛烈に勉強する必要があったのです。
上手い演奏を聞きに行ったり
セミナーに参加したり
全国大会へ毎回出場する有名な高校の先生に
教えてもらったりしました。
そのうちに吹奏楽の奥深さに改めて
惹かれていったのです。
初めて全国大会を観に行った時は
これが全国の音か!と衝撃を受けました。
素晴らしい演奏は、自然に涙がこぼれます。
機会があれば是非、一度観にいってみてください。
会場が名古屋に変ってからは
チケットが取りやすくなった気がします^^
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