外国人から
『日本語の「たら」と「れば」の違いを教えてください!』
と尋ねられたらどう答えますか?
普段使っている日本語って
「なんとなく」使っていますよね。
今日は、そんな、
「たら・れば」の違いについてまとめてみました^^
目次
「たら・れば」って自然に使いこなしているけれど、実際はどうなの?
例えば過去について、
やり直しがきかないことを
「たらればを言い出したらきりがない」
なんて言い方をしますよね!
つまりたらればは、
状況の因果関係を仮定したいときに
使っていることがわかります。
基本的に「たら・れば」は、
Aという条件によって、Bが起こるという文章を
作るときに使います。
文法について厳密にいうと「たら・れば」の違いは、
「~ら」と「~ば」の違いになります。
「たら」は動詞や形容詞の
「た形」に「ら」をつけてつくります。
そして「れば」は動詞や形容詞に
「ば」をつけたものです。
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「たら・れば」の用法の違い
「たら・れば」は、用法も意味もよく似ています。
そのためわたしたちは意識をしないまま
自然に使いこなしているのです。
では、
用法の違いを見てみましょう!
[colored_box color=”light‐red” corner=”r”]「たら」は基本的に1回かぎりや特定の出来事の成立によって
引き起こされる出来事を指す場合に使われます。[/colored_box]
例えば、
こんな風に使いますよね。
- 「寒かったら、ストーブをつけよう」
- 「明日雨だったら、でかけない」
- 「ひまだったら、飲みにいこうよ」
それに対して
[colored_box color=”light‐red” corner=”r”]「れば」は、基本的に恒常的に成り立つ関係を表現する場合に用いられます。[/colored_box]
例えば、
- 「その書類を提出すれば、交通費が支給されます」
- 「安ければ、買います」
また、
ことわざのような一般的な法則をあらわすのにも使われます。
- 「備えあれば憂いなし」
- 「先んずれば人を制す」
そして「れば」は、「たら」と同じく
一回きりの条件を指す場合にも使うことができます。
- 「雨が降れば、お花見は中止です」
いかがでしょうか。
「たら・れば」の用法の違いが少しつかめましたか?
上記のような「たら・れば」の用法は、
Aという条件でBが起きる、というものです。
そのような表現をしたい場合には、
「たら・れば」にあまり違いはありませんでしたね。
もうすこしわかりやすい違いを見てみましょう。
「たら」は時間的なつながりを指すこともできます。
例えば、
- 「花子さんに電話をしたら、すぐに来てくれた」
- 「ご飯を食べていたら、宅配便が来た」
時間的なつながりがある「たら」の表現は、
条件的な表現を得意とする「れば」とは異なりますね。
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日本人だからこそ知っておきたい「たられば」
「たら・れば」の用法は出来事が起こる条件を指す場合には、
ほとんど違いがみられません。
そのため「たら・れば」の違いをはっきりと、
口にできる日本人は少ないのかもしれません。
しかし、よく調べてみると「たら・れば」
それぞれが得意としている表現がありました。
日本語の奥深さを紐解いてみると、
英語とは違うおもしろさがありますね。
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