下痢・吐き気・頭痛・・・そんなつらい二日酔い、
社会人なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
もう二度と経験したくない!と思いつつも忘新年会、花見、歓迎会などなど、
ついつい飲みすぎてしまうイベントは多いですよね(^_^;)
サラリーマンならなおさら、断れないお酒の席もありますよね?
このやっかいな二日酔いを簡単に治す方法はあるのでしょうか・・・
あるから書いてるんです^^
目次
そもそも二日酔いの原因って?
二日酔いといってもその症状はさまざまですね。
- 頭痛
- 吐き気
- だるさ
- 食欲不振
- 下痢
- 筋肉痛
などなど。
これだけさまざまな症状がでるのは、
二日酔いをもたらす原因が違うからです。
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コレが二日酔いの原因だ!
【胃酸過多によるもの】
アルコールは、胃酸の分泌を促すため、
胃酸過多の状態を引き起こしてしまいます。
胃酸過多により通常より多く分泌される塩酸は、胃腸に影響を及ぼします。
そのため、吐き気、むかつき、食欲不振、下痢といった症状を引き起こします。
【アデノシンによるもの】
アルコールには血管を拡張させる働きがあります。
この働きによって、ストレスなどで緊張した血管を拡張し、
気分を高揚させてくれる効果があります。
しかし、この状態が長く続くと、血管が炎症をおこし、
ズキズキとした頭痛の原因となります。
このアデノシンは、日本酒に多く含まれています。
【低血糖症によるもの】
飲酒によるアルコールは、すべて肝臓で分解されます。
アルコールを分解している間は、
肝臓がほかの働きを休ませてアルコール分解を優先させます。
アルコールの分解を優先させたことで、
グルタミンによる糖(グリコーゲン)が生産不足となり、
二日酔いを引き起こします。
通常肝臓は糖分を貯蔵し、
必要に応じて体のさまざまな臓器に供給していますが、
この貯蔵量は多くても8時間程度しかありません。
そのため、アルコール分解に肝臓が使われていると、
糖が生産できなくなり、糖分が不足してしまうのです。
糖分が不足すると、脳に十分な栄養が届かない為、
頭痛やだるさ、筋肉痛といった症状を引き起こします。
【脱水症状によるもの】
二日酔いの原因として最も多いのがこの脱水症状によるものです。
アルコールには利尿作用があるため、
飲酒により摂取した水分以上の水分が失われます。
アルコール50gで、600~1000mlの水分が失われます。
これは、ビール500mlを2本飲むと、1L近くの水分が失われる計算になります。
ビールよりもアルコール度数の高いお酒なら、
飲めば飲むだけ水分が失われ、脱水症状を引き起こします。
脱水症状は、頭痛、だるさ、吐き気、食欲不振など、
体にさまざまな症状を引き起こします。
【アセトアルデヒドによるもの】
脱水症状と並んで多い二日酔いの原因に、
アセトアルデヒドによるものがあります。
アセトアルデヒドは、
肝臓によるアルコール分解の過程で生じる物質です。
このアセトアルデヒドは毒性が強く、
悪酔い・二日酔いの原因になります。
日本人は、このアセトアルデヒドを分解する、
「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」の分泌が弱い傾向にあります。
アセトアルデヒド脱水素酵素の分泌が弱いと、
アルコールの分解が終わっても、
アセトアルデヒドが体内に残り続けてしまうため、
頭痛・だるさ・吐き気・疲労感を引き起こしてしまいます。
【メタノールによるもの】
多くのお酒には、つくる過程でメタノールが発生します。
メタノールは、通常のアルコールより肝臓での処理に非常に時間がかかります。
肝臓はアルコールの分解を優先させ、
メタノールの分解を後回しにしてしまうため、
いつまでも体内に残ります。
しかもこのメタノールは、分解される際に、
ホルムアルデヒド、ギ酸、二酸化炭素といった有害物質に分解されます。
これらはめまい、頭痛、腹痛、吐き気、背中の痛みなどの原因となります。
テキーラやワイン、ブランデーなどに多く含まれ、
ビールなどは少なくなっています。
メタノールは政府の規制によりその含有量は、
アルコール(エタノール)100gあたり最大1g以下に定められています。
一般に販売されている発泡酒などは含有量が少なくなっていますが、
いつも飲まないアルコール度数の高いお酒を飲んだ場合には注意が必要です。
症状別、二日酔いの治し方
二日酔いをもたらす原因はさまざまありますが、
その症状によって治し方も異なってきます。
二日酔いを治すのに効果的なのは、
症状に合わせて市販されている薬を飲むことが一番早い方法ですが、
「今つらいのに、薬局が開いてない!」ということもありますよね。
市販の薬以外に行える治し方を、症状別にご紹介します。
【吐き気・下痢】
水分をとる(原因が脱水症状・アセトアルデヒド・低血糖症によるもの)
吐き気があっても、水分はしっかりと取るようにしましょう。
特に下痢の場合は、水分が余計に失われるのでしっかりと補給したいところです。
水分を取ることで、尿や便が大量に出ると、それだけアルコールが体外へ排出されます。
飲みやすい水かお茶、スポーツドリンクがいいでしょう。
キウイジュース・オレンジジュースなどの果汁ジュースも糖を補給できるのでお勧めです。
ただし、メタノールによる吐き気の場合には、
酸性のリンゴジュースなどは逆効果の場合もあるので、
度数の高いお酒を大量に飲んでいる場合には避けましょう。
シジミ汁を飲む(原因が低血糖・アセトアルデヒドによるもの)
シジミには、アセトアルデヒドの解毒作用を高める働きがある物質が含まれています。
味噌汁にすることで、味噌に含まれる栄養素も同時に補給でき、
胃腸にも優しいので、二日酔いの朝に残る吐き気に効果的です。
しょうが汁、重曹を飲む(原因が胃酸過多によるもの)
古くからしょうがと重曹は船酔いの民間療法として効果が知られています。
しょうがはすりおろしてしょうが湯にしたり、スープに入れて飲みましょう。
胃腸の回復を促し、体を温め、発汗を促す効果があります。
重曹は体内で酸性度を軽減し、消化不良、胸やけ、
痛風の尿酸結晶溶解にも効果があります。
水200mlに小さじ1~2杯を溶かして飲みます。
【頭痛】
コーヒー、牛乳を飲む(原因がアデノシンによるもの)
アルコールによって拡張した血管を収縮させることが一番です。
血管を収縮させる代表的なものはコーヒーなどのカフェインです。
また、牛乳などに含まれるセロトニンにも血管収縮作用があります。
ただし、コーヒーは一気に大量に飲むことは止めましょう。
人によってはカフェインの取りすぎによって、
かえって頭痛や吐き気を引き起こしてしまう場合もあります。
コーヒーや牛乳の摂取は即効性がないため、
強い頭痛には、市販の頭痛薬を飲んで安静にしていることが効果的です。
【だるさ・疲労】
とにかく体を休める
だるさや疲労感が強い場合は、
とにかく体を休めることに専念しましょう。
嘔吐物が気管に入ることを防ぐため、体は横に向けます。
しっかりと気道を確保し、酸素を取り入れることは、
疲労を引き起こす乳酸の分解を助けます。
また、嘔吐による脱水症状を防ぐため、
寝る間に可能ならば500ml、最低でもコップ1~2杯の水を摂取しましょう。
二日酔いの症状が出始めてから、長時間(10~16時間)たっても改善しない場合は、
急性胃腸炎などの病気の可能性もあります。
自分の体調を見て、改善が思わしくない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
お酒は「適量」に
お酒は気分を高揚させ、楽しい気分にさせてくれるものです。
しかし、その飲み方を間違えれば一気に危険なものへと変わります。
近年、大学生の飲み会で、強制的に大量に飲ませる「一気飲み」などの行為で、
急性アルコール中毒を引き起こし、救急搬送される事例が多く報告されています。
また、花見などの公共の場所での迷惑行為や乱闘・倒れこみなど、その問題は多くあります。
そのような問題や、二日酔いを防ぐためにも、お酒は「適量」を心がけましょう。
また、お酒の席での「もう飲めません」という意思表示をすることも大切なことです。
翌日のつらい二日酔いを防ぐために、ぜひ「適量の楽しいお酒」を心がけましょう。
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